出産レポその1。ある日その日は突然に。
ー8月15日 午前2時
腰の痛みがやってきた。でも前日と同様、痛みが規則的に20分とかでやってはこない。間隔は1時間から30分のまま。でも痛み的にはかなり痛い。骨盤がジリジリ開きつつある。
2時半
3時
3時半
4時半
朝になって、病院に連絡してみる。
普通は10分おきとかに陣痛が来た場合とかに入院になるわけなんだけど、もう6、7センチも子宮口が空いている状態なわけで、マジで陣痛がきたら、生まれちゃうかもしれないじゃない?このまま陣痛がついて、子どもと旦那と一緒に病院に行ったら、立ち会い出産も可能かもしれん。
助産師さん「おはようございます。」
私「あのー。陣痛がきたかな〜とおもって連絡しましたー。○○です。」
助産師さん「あー。○○さん。今何分間隔ですか?」
私「いや、まだ、30分ぐらいなんですけど…かなり痛いのが来ててー。」
助産師さん「ん〜。1時間に2回じゃまだかな〜。間隔が短くなったらまた連絡くださいー」
やっぱそうだよねー。いっくら子宮口がほぼ全開になってたとしても、陣痛がこなくっちゃ絶対生まれないもんな。子ども達は保育園と学童へ。旦那は仕事に出かけて行った。ん〜。どうしよっかな〜。
夕方に入院するのを目標にスクワットしはじめる。
まだまだ〜。
ジャンプ!!フラ!!四股!!回転ー!!おらおらー!!
身体を動かしはじめていい感じになってきた。掃除、買い物し終わった当たりで20分ぐらいになってきた気がする。
ん〜。でも、身体を動かしていると20分おきだけど、休めるとまた陣痛が来ない。まだ不規則な感じなんだよなぁ。ドンドンすぎていく時間。この痛みだと、結構いい感じにすすんでるのではなかろうか?
いつ入院する??
16時になれば、けいすけくんのお迎えに行かなきゃならない。しかし、この状態で迎えにいって急に陣痛の間隔が短くなっても困るな〜。旦那にLINEで連絡すると、けいすけくんとゆいちゃんのお迎えにいき、けいすけくんをおばあちゃんに預けてから病院に向かうから、先に入院してみては?という提案。
ちょっと陣痛の間隔は不規則だけど、この痛みだと確実に今日中に生まれてくる。そうおもった私は病院に電話し、入院バッグ片手に先に病院へ。
入院の分かれ目は分娩監視装置(ノンストレステスト)
- 子宮口の空き具合
- 陣痛の間隔、強さ
入院にはこの2つは必須項目なんだけど、以前やったノンストレステストをやっても不規則に痛い程度……。コレじゃダメかなともおもったんだけど、内診台にあがると
先生「こりゃ、もう全開だ。指で赤ちゃんの頭も触れるし!!もう金メダルだね」
まだ生んでないけど金メダルなのかしら??という疑問はあったのだけれど、
先生の鶴の一声で入院させてもらえたラッキー!!
ちょうど夕飯の時間だったので、ご飯もモリモリ食べて生むのに備えました。
病室に移動!!踊れ!!私!!
病室に移動してから、もっともっと陣痛をつけるために無駄にクルクル回転したり、スクワットしたりしていると、旦那と娘が登場。あきれ果てた旦那の顔。なぜかこわばってる娘の顔。
陣痛間隔はLINEで確認
陣痛がきたらLINEのスタンプを押して、間隔をみることにした私。19時ぐらいからは5分間隔になり、旦那にスタンプしてもらったんだけど……。
なんでこのスタンプなのよ!!なめてんの!?
そうこうしている間に助産師さん登場。赤ちゃんの心音だけ確認しにやってきた。
助産師さん「そういえば花火やっているよ?」
あ、そうかー。今日は花火大会の日だわ。
ゆいちゃん「えー。観たい!!」
助産師さん「非常階段から見られるよ〜」
みんなで非常口から花火をみた。
陣痛中に花火なんてムッチャ乙じゃない??しかし、5分間隔の陣痛はかなりキツめ。痛みがくるたびに旦那に腰をさすってもらう。……いや。もうさするというよりも全体重かけて押してもらうってかんじ。もうそろそろ生まれるかな〜。
みんなは病室に戻ったけれど、私は最後まで花火を楽しみたかったので、みんなで病室にかえってからもう一度非常階段に。
閉め出された……閉め出されたー!!!
このまま気付かれずにうまれちゃったら、どうしよう!!5分間隔の陣痛があるのにー。
エマージェンシーステーツベイビーになっちゃう!!すぐ戻ってくる気でいたから、携帯も持ってない。最悪、下まで降りて、病院の玄関あけてもらうしかないんだけど、もう生む前の病衣着てるし、事情を説明したら、助産師さんに阿呆だと思われるー!!
と、一瞬取り乱しましたが………ま、花火観に行ったって分かってるんだから、旦那が探してくれるよね?
なんて楽観して花火をみていたら
ガチャリっ
じょ、助産師さん!!!!よかったー!!!
助産師さんも仕事の合間に花火を観に来たのでした。本当ラッキー。
今日は終戦記念日なのよね〜。平和のための花火を出産前に観られるなんてねー。
なんて助産師さんと話してた流れで伝えてみる
私「5分間隔で短くなってきたので陣痛室に行きたいです〜!!」
すると助産師さん笑って一言
助産師「そんな余裕があるうちは生まれないってばー。あと2日かかるんじゃない?」
いやいや、そんなはずはないっすよ。かなりの痛みが腰に降りて来てるもん。もう1、2時間で絶対生まれるって。
私「いやー。2人目の時はこれぐらいで生まれたんですよー」
助産師「いやいや〜。だってお腹柔らかいもん。もっとガッチガチにならなきゃ」
私「痛いと笑っちゃうってあるじゃないですか〜?」
助産師「そんな冗談言えるなら大丈夫。」
と私のお腹を触りながらそんなことを言うのです。冗談じゃなしに、マジでもう生まれると思うのに、痛みに強すぎて信じてもらえない件。そのことを旦那に伝えると
旦那「じゃー。洗濯しに一度家に戻ってもいい?」
いーけどさ、もう5分おきなんすよ。本気で生まれちゃうかもよ???でも助産師さんは生まれないって言ってるしなぁ。2日かかると聞いた旦那は、娘を連れて一度帰る気満々で引き止めることもできず、帰っていた。でもこの痛みを1人で耐えるのは結構つらい。腰の痛みはドンドン下へ。お尻を押さえると楽。この状態は絶対すぐ生まれるのになぁ。そうだ。テニスボールをもらえば少しは楽になる。ナースコールをする私。
私「すいませーん。痛み逃すのにテニスボールが欲しいですー。」
助産師「テニスボール?本当に?」
なんでそんなに疑うのさー!!
助産師「……そしたら、一度モニタとるから、陣痛室きて」
おお!!陣痛室に呼ばれたぞ!!旦那に電話して戻って来てもらそう!!
陣痛室に呼ばれたよ!!
私「旦那!!陣痛室よばれた!!モニタとるって、戻って来てよ!!」
旦那「モニタとるって言われただけでしょ?これで生まれなかったら明日の仕事の準備もできてないし、俺困るからさー。本当に今日生まれるの??とりあえず帰るから。」
………そういわれても、ちょっと自信ないけど、でもすごい痛いんだよ。 痛いのに、痛みに強すぎて、誰も信じてもらえない。切ない。
陣痛がきている間のモニタの激痛
陣痛で一番嫌なのは、最高の陣痛がきている間のモニタです。モニタをつけている間はベットに横になってじっとしていないといけないので、ラクな体勢をとることは出来ません。すでに陣痛は3分ぐらいの間隔になっていて、ほんっっっっきで痛かった。けど、これでもまだ助産師さんに信じてもらえない私なのです。
内陣痛と外陣痛の違い
モニタまでとっているのに、私のお産が近いことを助産師さんに信じてもらえなかった原因ですが、外陣痛の計測がきちんとされなかったことが関係してると思います。モニタでは子宮の収縮具合をお腹の上から監視する装置をつけますが、お腹の上から計る陣痛(外陣痛)が、お産につながる痛みになっているかどうかは、膣に手を入れて赤ちゃんがおりているか(内陣痛)をしらべなきゃわからんちんのようです。モニタさえつければ大丈夫だと思っていたのに、数値が全然上がらないことに愕然とする私でした。
私「もーーー絶対うまれるっつーーの!!」
助産師「だって余裕そうだもん〜まだだよ〜〜〜」
この押し問答。何回続くのかしらん?
そうこうしている間に。
「破水しましたー!!」
破水したやんけーー!!!股の下の方でブッっと鈍い音がしました。その後暖かい水が流れ出る感覚。いつもはこうなる前に分娩台にあがっていたので、自然に破水したのは3人目にして初です。お湯が少なめに入った弾力ある水風船を股で挟んで割るそんな感じでした。私の………私の………
私の自前のおパンツがーーー!!!!
まだ生まれないと思われていた私は、まだ自分のパンツを履いていたのでした。切ない。
助産師「いやいや、破水しても1日かかる人もいるからね〜」
この後におよんで信じてもらえなーーーーい (TωT)
でも一応破水したからってんで、ようやっと。ようやっとようやっと!!!!
内陣痛をみてもらえたーーーーー!!
助産師「あ……これきてるね。」
ちょっと小声になる助産師さん。だから言ってたのに!!言ってたのに!!!
助産師「旦那さん呼べる?」
私「洗濯しに帰りました。」
旦那さんは明日の準備のためにお家で洗濯へ。奥さんは赤ちゃんを産みに分娩台へ向かいました。
って!!桃太郎のおばあさんか!!と旦那にツッコミを入れる私。
だから帰って欲しくなかったのにーーー!!くっっそーーー!!今回もかーーーー
(前回も昼飯買いに行って分娩台に向かう時いなかった旦那)
速攻電話する私
「破水したーーーー!!!もどってきてーーーうまれるーー」
助産師さん「いや〜陣痛あるのに電話する余裕があるなんてすごいね〜」
助産師さん、のんびりやさんすぎ!!
長くなったので次回に続きます!!