アドラー心理学 人生の嘘
アドラー心理学について3回目です。
貢献感を感じるために私たちがすべきことを前回紹介しましたが、今回はそれを阻む考え方について書こうと思います。アドラー心理学では「人生の嘘」といいます
自分を変えるということ
幸せになるために行う3つのタスク。それから逃れるために人がつく嘘を「人生の嘘」と呼びます。3つのタスクを行うことはいい意味で自分が変わっていくことなのです。しかし、人間は変化を嫌う生き物。タスクをこなすことによって、出来ない自分に直面したり、傷ついたりすることでしょう。それを回避するため、人は様々な手を使って自分に嘘をつくのです。
「私にできっこないからやらない。」とか
「過去にこういうことがあった。それがトラウマになり今自分は○○だ」
とか…。この手の言い訳をアドラーは痛烈に批判しています。
トラウマなんて存在しない
アドラーはトラウマ自体を否定しています。人の行動には必ず理由がある。
「変えられない過去を引き合いにだして、今やらないでいい理由を見いだす。」
これがトラウマを持ち出す人の心理である。というわけです。アドラーってかなり手痛いことを言うなあと思います。
実は私、よくそういう風に思ってました。小学1年生の頃に絵を馬鹿にされたことがあって、そのことが忘れられず、絵の評価に臆病になってしまった。きっとそれが無ければ、もっと積極的に絵の勉強をした筈だ。……なんて。今でもふとそう思ってしまうことはありますが、アドラーのことを思い出して気持ちを払拭したりします。
別に過去がどうであろうなんて関係ないですよね。絵の勉強は今からでもできるのですし。今から始めればいいだけの話。
幸せ=楽ではない
アドラーを読むと幸せ=楽ではないというのがよくわかります。アドラーは自分から目をそらさずに、そんな自分を受け入れて他人も受け入れて生きろと言っているんだろうなぁ。